PROFILE
私は1957年9月2日、東京に隣接する神奈川県で生まれました。現在67歳の写真家です。
幼少期は病弱で、入退院を繰り返しながらも、なんとか進級を許され、日本大学芸術学部写真学科へと進学しました。22歳で卒業後、30歳までの間、当時「東洋一」と称された撮影スタジオに勤務し、日本の経済発展を支えた一流の写真制作技術と感性を学びました。
今、私が自分の感性を信じられるのは、そこで師から学んだ根本があるからです。私と師は、同じカメラと同じレンズを使い、絞りや露出などの条件も揃え、同じ被写体を撮影する機会がたくさんありました。
その違いとは、「被写体の何に惹かれ、何を写したいのか」という意識でした。何かが起こった瞬間に、被写体の魅力が輝く——その一瞬を逃さず捉えること。それが写真の本質であり、今の私の信条となっています。
30歳で独立し、本当の学びが始まりました。人は誰しも魅力を持ち、それぞれの所作に人生が表れています。そして、私は被写体となる人々から、言葉にせずとも多くのことを学びました。企業は社会を教えてくれ、広告は人が惹かれる法則を教えてくれました。
40歳を過ぎた頃から、少しずつ自分の感性を表現する自由が許されるようになり、気がつけば20年以上の歳月が流れています。今でも、独立以来続けている依頼撮影から学びを得ながら、自然・人・文化・工芸・料理といった被写体に向き合い、自分の感性で解釈を重ねています。
私にとって写真とは、単に被写体を写すことではなく、その場の空気を感じ、そこに差し込む光が被写体の内面をどのように映し出しているのかを探ることです。そして、これからも多くの出会いを吸収し続けられる自分でありたいと願っています。
2025年4月 文護
1980年 日本大学芸術学部写真学科卒業
日本広告写真家協会会員
京都芸術写真家協会会員
伊勢の国一ノ宮 椿大神社 専属
マスターズ水泳協会 公認カメラマン
煎茶道 黄檗売茶流 公式カメラマン
特別 平安参賀 公式カメラマン
勢国一ノ宮 椿大神社 フォトコンテスト審査員長
「こころみプロジェクト」主宰
2020薬師寺10年ぶり「堅義」撮影
2021故 松井守男画伯 大作執筆風景取材撮影
2022昭憲皇太后基金設立百周年記念会撮影
2022文化庁事業「The Arita」
2023文化庁事業「室瀬和美」「祇園祭」
受賞歴
「カンヌ国際広告賞」ショートリスト賞
「毎日広告デザイン賞」 グランプリ
「ニューヨークADC賞」多数回入賞
ニューズウイーク誌 「企業広告賞」
「朝日広告デザイン賞」入選
「講談社読者の選ぶ広告賞」銀賞
「2018 WICIジャパン」奨励賞
「日本カレンダー協会賞」印刷時報賞
「日本広告写真家協会賞」広告部門賞多数回
The12 Times Asia-Pacific Advertising Awards
The Mobius Advertising Awards
京都現代写真作家展 京都ビエンナーレ2023入選
個人活動
2001年より「青空写真展」開催。杉並区後援により毎年11月に開催
小学生、高校生による、写真からイメージする「夢のお話つくり」
(栃木県立氏家高校、埼玉県吉川市立関小学校)
業績
2013年〜観光庁「魅力ある観光地の発掘・再建・強化事業」協力
2016年 京丹後市地域政策本「研究・調査・ゼミ合宿のススメ」撮影協力
2017年 大島造船所PR動画/壁面ボード1220×25000mm「志高きひとびと」
2017年 大牟田市プロモーション動画「スイッチ・オン」企画・撮影

Collection
archive
archivements
齊藤文護の功績